モンゴル人が初めて宇宙を飛行した日
1983年3月22日
3月22日は、モンゴル人が初めて宇宙を飛行した日である。1983年3月22日、モンゴル人がバイコノール宇宙基地を出発した記念日である。それ以降、モンゴル人の宇宙飛行はなされていない。
遊牧民の家庭に生まれたジュグデルダミディン・グルラグチャー宇宙飛行士は、モンゴル人で史上初、また、アジア地域で2人目、世界で101人目に宇宙を飛行した。ソ連の宇宙飛行士ジャニベコフ氏と 「ソユーズ39号」という宇宙船で飛び立ち、サリュト-6ス テーションと連結し、宇宙で7日と20時間42分滞在し、地球を124周回った。
また、モンゴルは世界において、宇宙船で実験を行った5番目の国、宇宙調査の機器を作成、使用した20番目の国、自国の宇宙飛行士を送り出した10番目の国となった。
グルラグチャー宇宙飛行士は1974年7月5日、ボルガン県ゴルワンボラグ郡に生まれた。1966年に軍人になり、1971年にロシアのプルンゼ市航空コース、1973年、ジューコフスキー空運工科大学を卒業し、1977年から宇宙飛 行士の選考に臨み、12人の候補者から選ばれた2人のうちの一人だった。1978年3月4日の決定により選ばれ、ソ連のガガーリン宇宙飛行士訓練 研究センターで訓練を受けた。2002~2004年には国防大臣を務めた。
宇宙飛行日を記念する多くの詩や歌、ウォッカまでも生まれ、同年に生まれた子どもにはサンサル(宇宙)と名前をつける親も多かった。彼はモンゴルとロシアの「英雄賞」を受賞し、そ の時代のテレビやラジオ番組で盛んに放送され、国民の誇りとなった。 グルラグチャーさんという宇宙飛行士の名前を知らないモンゴル人はほとんどいない。
参考文献:モンゴル通信
写真撮影:S.BATSUKH