イーグルフェスティバル
イヌワシと共に生き、共に暮らすカザフ族
イヌワシ狩りは、バヤン・ウルギー県に暮らすカザフ人たちを代表する文化の一つです。鷹匠は、冬の間に目をつけておいたイヌワシの巣から、ひなを盗み出します。この時、注意深くメスを選ばなければなりません。なぜなら、メスの方が狩りに対して積極的だからです。その後、夏に調教を行います。12月から1月の間は、キツネやオオヤマネコ、ウサギなどを対象に狩猟を行います。鷹匠は、暖かい時期にイヌワシを太らせた後、狩りの一ヶ月前から餌を減らし、空腹状態で狩りに使います。狩りの場所へは馬に乗って移動し、狩猟場に着くと、イヌワシにつけていた目隠し(トゥマガ)を外して、獲物を探させます。イヌワシが獲物めがけて飛び込む速度は、秒速150メートルにもなると言われており、まさに一撃で仕留めます。こうした、カザフのイヌワシ文化は、カザフ人たちの誇りであり、また、外からやってくる多くの人々をも魅了し続けています。